どうも、ハシクレです。
あけまして、おめでとうございます。
今年もハシクレをよろしくお願いいたします。
......あけてしまいました。
前回の記事
を中途半端なところで終え、その1としてしまったので、続きを書かなければいけなかったのですが、なんと年を越してしまいました。早いものですね。
その1を書いたときは、次の週には書くつもりだったんですが、気分が乗らずずるずると…...
やっとこさで続きを書いていきますよ
では、本題です。
ざっと振り返り
コーヒーが好きなハシクレ、コーヒーの抽出器具をぼんやりと眺め、そのシルエットに実験器具の幻影を見ました。
そんなわけで実験器具……というよりかはそれの補助器具のロートとビーカーを用意し、どんな感じに抽出されるかの仮説まで立てた。
実際に抽出するとどうなるか……といったところである。
いざ、実験
使うものは普段のドリップとほとんど同じ。
ドリッパーはもちろん、それ用のペーパー、サーバー、ドリップに適したポット、秤、温度計、豆、そして熱湯
今回はドリッパーとペーパーがまるっきり違うものであり、一番のキモ。
ドリッパー、もといロートは、そのまま使えないのでそれ用のスタンドも使う。サーバーも取っ手付きとはいえコニカルビーカーなので多少違うといえるか。
ちなみに、今回犠牲になる豆は、スーパーで買った森彦さんのマイルドブレンド。北海道民の好みか、マイルドとはいえ結構濃いめな味わいが特徴である。
お湯はいつも通り家庭用のポン付け浄水器を通した水を瞬間湯沸かし器で沸かしたもの。
では、いざ。
と、ここでトラブル発生。
御覧の通り、秤がない。
いや、間違いなく持ってはいる。
ここに
なぜ使えないのか。
自分が普段淹れるとき、この秤の上にはサーバーが乗り、その上に直接ドリッパーとコーヒー粉が乗る。
つまり、この秤で見るのは”注湯量”である。
しかし、このスタンドは秤の上には乗りきらないので秤で見るのは抽出量になる。
この時点でいつもとは勝手が違うのだが、なんとこのスタンド、微妙に秤そのものよりは小さいので、秤をかわしてビーカーだけ乗せるというわけにはいかないのだ。
うむ。想定外
というわけで、今回は使わないことに。
気を取り直して、実験を続けよう。
とりあえずいつも通りペーパーに湯通し。折りたたんでいるので密着していないのと、結構分厚くて紙臭さがありそう、ペーパーに成分が吸収されすぎる恐れがあるため実施。
いつもしていることなので、条件もそろえられる。
粉投入
高校生から愛用しているボンマックBM-250Nにて中挽きに。
グラム数は……申し訳ない。忘れてしまった。だからあれほど記事を書くのは日を空けるなと言っているのだ。
いつも通りなら14グラムか15グラム。湯温は90℃。
デジタル温度計で確認してそれに近い温度に合わせていく。
まぁ、グラム数も適当だし温度もぴったりにそろえられているわけではないので、実験の体をなしていないのは明らかだが、気にしない(それは科学とは言わない)
抽出のやり方は、みなさんご存じ粕谷様の4:6メソッドをベースとしていきたいところ……だが、秤が機能しないのでもはや感覚でやるしかない。
注湯量は目測、完成量はビーカー側面の目盛りで確認しつつ、感覚的に4:6に近いやり方でやる
では、一投目後にタイマーONで
一投目。淹れ方はいつもと少し違うが、できるだけ合わせて。14グラムにレシオ15で注湯量は210ml目標。前半の4から蒸らしの注湯は30ml程度、35秒経過後に残りの54mlを注湯。
味を出すパートなので、膨らみを見つつ、タイマーもチラチラ見つつ、細目に注湯していく。
いい感じに出てきましたが、この時点でかなりの時間が。いつもなら前半パートでは1分15秒ほどで注湯終了なところ、もう2分超えていた記憶が。。。記憶?うろ覚えで実験なんて言うな
液面が3分目ほどまでに下がったところで再度注湯開始。
目標210mlに対し前半で84ml注湯のつもりなので、後半は126ml、三回に分けて40,40,46のつもりで淹れていく
わからない。今何ml注湯したんだ。
と、とにかく、抽出液の目盛り読みで200mlを目指してやろう
いいぞいいぞ、進んできた。
ふぅ、結構経った気がするが。
わかるかな。ペーパーとロートがほとんど完全密着状態である。ロートの足を通る抽出液の量も少ない。なんか仮説通りだなぁと眺める。
じぃ…………
……………………
っっっっとぉ
超えてしまった。
抽出量で230ml程度なので当然注湯量はそれ以上。実験とは何なのか
ちなみに
時間は3分38秒。粕谷様の4:6メソッドでは粉20g注湯300mlで3分30秒終了なので、特別遅いわけではないが、量が違うことと、自分はいつも2分ほどを目指しているので、それに比べると時間がかかったといえるだろう。
しかし、いつもV60で淹れているときは、注湯した際に抽出液が落ちる速度もその勢いに合わせて変化するが、このロートではその変化がほぼない
そのため、抽出のコントロールは利きづらいといえよう
カップに注いでと
うん、美味そう
確かに多少濃い気はするが、豆自体深煎りとまではいかなくても少し深めなので、出過ぎているようには見えない
では、一口
……
ああ、濃い
でも、なんだろう。飲んだ時初めに来る濃さからするとその割に後味にネガティブな感じがないというか。
抽出時の様子としても、どこか詰まったような味、過抽出になるのではと思ったが、、、
うん
意外とすっきり
というかなんだろうな。
豆そのものの味なのかもしれないけど、後味が弱い?
薄いわけじゃない全体的に濃いんだから、でも、なんというか薄いとは別のニュアンスの”薄っぺらさ”を感じる。
後半むしろ抽出不足気味ともとれる。
なぜだ?
いや、とりあえず実験(?)結果としておおむね仮説通りとなった。
抽出速度はいつも通り淹れていつもの自分が淹れるより明らかに遅い。
ペーパーは実際にかなり密着していた。
前回挙げた4つの不安ポイントによって、注湯速度による抽出速度の調整がかなり制限されている。
ある意味この点は、適当に入れても抽出速度を一定に保ってくれる=条件をそろえた抽出に向いているともいえるか?
しかし、どうして後味が抜けたのか。
後味に雑味がなくクリアなのと、複雑さが全くないのとは少しわけが違う。
これはちょっと実験を重ねていかないといけないな。
ところで
おまけ
普段ハリオのV60に使っている専用ペーパー
これ、見ての通り折りたたんでいる状態では90度である
と、いうことは
はい。ピッタリ。シンデレラフィットでございます。
コーヒー専用品がぴったりで使えるということはおふざけなしで普通にロートをドリッパーとして運用していけるということか。
なるほど……
…………
ロート使ってる時点でふざけてるだろ
ちなみに、
紙が薄く、重なりもないからか密着度合いはさらに増し
とんでもなく時間がかかってしまった。
さっきより1分長いぞ
もちろん味もストロング。後味も少し雑味が出た
これは意外とロートにはろ紙のほうがいいのか?
密着しすぎたせいかかなり時間がかかったぞ。
まとめ
まぁ、今回こういう感じで実験と称して適当にやりましたが、一番強く感じたことは
「意外とまずくなかった」
ということ
そして、後味がぺらいという予想外はあったものの、抽出の様子や味の出方はおおむね仮説通り。
総合して、ロートで淹れるコーヒーは
アリ
だといえるだろうか
まだまだつかめていないところが多いので、癖を探りつつ、後味が抜ける原因も探りつつ、実験と称したコーヒーブレイクを重ねてハシクレなりの答えを見つけようと思う。
初めて飲むコーヒーはこれで淹れるって決めておくといいかもね。
それでは、この話はこの辺で
ではでは、さようならー