どうも、ハシクレです
これは(これも?)少し前から何度かTwitter、もといXで話していることだが、前々から動作が怪しかったKPの背面モニターがついにお陀仏してしまった。
KPの持病とも呼ばれているモニター故障。保証期間を過ぎてもなんとも無かったので自分はツイているなと白い歯を見せていた矢先の不幸である。一時期「黒死病」だなんて騒がれていた、エントリー機のソレノイド不調も当たらなかったので、どこか他人事のように感じていたが、今回はダメだった。
たぶんチルトモニターの配線がフレキシブル基盤みたいなもので、アレが耐えられなくなるんだろうかなと考えているが、そんなになるほど使った覚えもない……
撮影時にLVを使うことは全くと言って良いほどない為、撮影自体は困らないと思っていたが、肩液晶がないKPは、今の設定を見るのも基本背面。フィルムカメラ で慣れたから設定を固定してスナップする時はいいが、それ以外(特にイルミネーション)ではアガリが見れず設定を追い込めない。
不便。不便……不便…不便…不便
そんなわけで、KPは修理までしばらく封印し、ワタクシの青春号・K-S2と、思いつきで買ったK-7を今は使っている。
追記:2024年1月22日、遂にリコイメさんに預けることになりました。
それでは本題です。
フィルムスキャンって難しい
フィルムをお楽しみの皆様、現像後のフィルム、とりわけカラーフィルムはどのように楽しんでいるのだろうか
最近だとデジタル化してる人が多いだろう。デジタル世代のワタクシでも「フィルムはアナログでこそ」と考えているが、もちろんデジタル化もよくする。ネガの場合がほとんどなのでアガリが確認できるっていうのと、スマホやパソコンで鑑賞したり、SNSにあげたりすることができるからだ。
ワタクシはそのデジタル化のほとんどをフラットベッドスキャナで行うのだが、これがどうにも難しい。
まずはコレを
次はコレ
これらの写真はどちらも富士フイルムのpro400hというフィルムだ。ワタクシが大好きなフィルムの一つで、生産終了の一報を受けた時は寝込む10歩手前までいった。
レンズも季節もシチュエーションも何もかも違うが、それでも比較してみると同じフィルムのようには思えないのだ。ワタクシの目が腐ってるだけかもしれないが。
ワタクシの思い描くpro400hは、鮮やかさがあってみずみずしい印象のまさに下の写真のようなフィルムなのだが、この前撮った上の写真は特別鮮やかというわけでもなく、どことなく枯れたような印象のある、変わり果てた姿であった。
両者の違いは現像とスキャンを自分でしたか、あるいは専門の人に頼んだかである。
生産終了から時間が経っているとはいえ、上の写真のフィルムも野菜室で保存し、期限内に使ったのでフィルムの劣化はそこまで影響していないはず。となると現像かスキャンか、はたまたその両方でミスがあったのだろうか?
それにしても自分でやった方はなんというか、何かが悪いというかは不自然と言った方がいいように見える。自分でスキャンする時にはcanoscan 9000f mkⅡを使ったが、それがかけた自動補正と、自分でやったパラメータの調整が不自然になった要因だろうか?ソフトもハードもワタクシの感覚も狂っていたのだろう。
お店スキャンではそもそもいい機械を使うし、調整もフィルムの良さを引き出したナチュラルな調整を行える技術のある人がやるから自然に見えるのだろう。だからそれが調整されたものだとしても「フィルムそのものの色」に見えると考えられる。
↑これも確か店で現像・スキャン。フィルムもpro400h。すっごく自然
やはりお金を払う価値はこういうところに現れるのか。
デジタル化って……
そもそも!(うるさい)デジタル化ってどう頑張ってもフィルムそのものの色になることは無いんだろうなぁなんて。
店で頼んでもやっぱり調整はされるし、機械の自動スキャンのみでも機械による補正はされてるわけで、カラーのアナログプリントなんてほとんどないということは、ネガからプリントサービスでも結局機械でスキャンされてプリントだからダメだろう。
まぁ本当にそもそもの話、ネガフィルムは単純なネガポジ反転をしても元の景色と同じようにはならないようになってるらしいし、だからアナログプリントの時もRGBだったかの量を個別に調整する作業があるそうだ。
つまり……?詰みってこと?じゃあどうやってフィルム本来の写りを楽しめば良いってんだよ!
……あっ、リバーサルをライトボックスに透かして鑑賞はナシで……。そんな金持ちの楽しみ方はお呼びでないですね。安価なカラーネガで楽しみたい。
もちろん、お金があればリバーサルやりたいんだが。
お金をかけたく無いから自分でやり始めたが、そうなると今まで目に見えなかった自然に見せるための作業が突如邪魔をする。フィルムも現像も安かった時代が羨ましい限りである。
それじゃあこの話題はこの辺で
ではでは、さようならー